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2022年2月16日-3月23日

タイトル:源氏物語

著者:紫式部

現代語訳:
瀬戸内 寂聴
(せとうち じゃくちょう)

講談社文庫版出版年:2007年

リクエストにお応えして、満を持しての源氏物語。どの訳者の手による現代語訳を選ぶか、迷いに迷いました。迷った挙句・・・読みやすさ、原文への忠実さ、手軽さなどのバランスを取り、瀬戸内寂聴さんを選択。平安時代の貴族生活を描いた小説には見慣れない言葉が盛り沢山で、辞書とWikipediaを片時も手放せない可能性大。それでもやっぱり、「これ、日本語で読みたかったんだよね。」という気持ちに勝るものはありません。今回は、専門家による特別講義も予定されています。みんなで一緒に頑張りましょう。

ーーー講談社文庫ウェブページより引用の書誌紹介ーーー
誰もが憧れる源氏物語の世界を、気品あふれる現代語に訳した「瀬戸内源氏」。文学史に残る不朽の名訳で読む華麗なる王朝絵巻。巻一では、光源氏の誕生から、夕顔とのはかない逢瀬、若紫との出会いまでを収録。すべての恋する人に贈る最高のラブストーリー。

文化勲章受章記念 あの名訳がついに文庫化スタート!
美しい現代語ですらすら読める――初めてわかる面白さ!
史上最高の恋愛小説。


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2021年12月8日-2022年2月9日

タイトル:
つめたいよるに

著者:
江國 香織
(えくに かおり)

新潮文庫版出版年:
1996年

今回は短編集です。「長い作品を読むのは大変で・・」という方にも手にとっていただきやすいのでは。講師は大学生の頃によく江國香織さんの本を読みました。巧みな表現と、視点。児童文学の翻訳作品(英語→日本語)も多く発表されている江國香織さん。こんな日本語を使えるようになりたい、という好例になるかもしれません。毎週3編ずつ読み進めます。

ーーー新潮文庫ウェブページより引用の書誌紹介ーーー
デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった──。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日、乗った電車でわたしはハンサムな男の子にめぐりあった……。出会いと別れの不思議な一日を綴った『デューク』。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた『とくべつな早朝』。デビュー作『桃子』を含む21編を収録した初々しい短編集。


2021年10月13日-12月8日

タイトル:
陽気なギャングが
地球を回す

著者:
伊坂 幸太郎
(いさか こうたろう)

出版年:
2003年

「ロマンはどこだ!?」がキーワード。ロマンって何だ?という疑問が湧いてくるのですが、そんなことよりストーリーの展開が面白い。講師イチオシの作品です。
『死都日本』は専門知識が多く、衒学的で、ストーリーも重ための作品でした。今回は打って変わって、軽快なエンターテインメント作品です!物語の世界を楽しみましょう!
特徴的な4人の登場人物。嘘を見破ることのできる市役所職員。演説の上手な喫茶店マスター。正確な体内時計をもつ運転手。摺りむっちゃ上手い犬系キャラ。あなたはどの登場人物を好きになるでしょう。


2021年9月8日-10月13日

タイトル:
死都日本

著者:
石黒 耀
(いしぐろ あきら)

出版年:
2002年

古くイタリアのヴェスビオ火山で発生した火砕流を怪物に喩えた、伝説調の語り口が印象的なプロローグ。

著者石黒さんのデビュー作ということですが、そうとは思えないほど作り込まれた内容という印象。

漢字の使用が多くハイレベルな文章ですが、高度な日本語を身につけるにはうってつけ。九州南部地域の地名や地形にも詳しくなれます。「別府」の地名が登場するシーンには親近感。

読み進めるうちに、火山学的な知識にも大変詳しくなれる本。火山の歴史や噴火のメカニズムについて理解が深まります。南九州の地名が山のように登場するものだから(山の話なんですけど)、旅行したことがあれば読み進める楽しみは数倍になりますし、そうでなければ一度旅行してみたくなりますね。


2021年7月7日-9月1日

タイトル:
羊をめぐる冒険

著者:
村上 春樹
(むらかみ はるき)

出版年:
1982年

海外でも有名な日本の小説家といえば、村上春樹さん。

『シブヤで目覚めて』のアンナ・ツィマさんも、「母国チェコで翻訳が出版されている日本人作家は村上春樹さんくらいだ」とインタビューで仰っていました。

講師が大学生の頃、村上春樹さんは大大大人気で、文学部ではないのに村上春樹さんを扱った講義もあり(履修しませんでしたが)、◯◯文学賞の候補だと話題になったりもしていた頃で(オッズがどうのと騒いでいる人たちが勝手に言っているだけだけだから気にするまでもない、と『村上さんのところ』にも書かれていましたが)、講師も村上春樹さんの作品を読みふける大学生の一人でした。

皆さんにとって、まさに「これ、日本語で読みたかったんだよね。」の小説家なのではないでしょうか。